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YOUは何しに英国へ?【怖い経験の巻】
Posted on April 24, 2020 / In: ブログHello, there!!
いつも元気、QMEお笑い担当、アラフィフRISAです
みんなも元気ですかーーー??
これまで、2回に渡ってお送りしてきました、リサのヒストリー
第1話:スコットランド留学編
https://ameblo.jp/queensmarryenglish/entry-12589534648.html
第2話:ロンドン就活編
https://ameblo.jp/queensmarryenglish/entry-12591086793.html
今日は、初めて怖い目に遭ったお話をしたいと思います
よく「海外に行ったら気を付けなさいよ」という声を耳にしますよね。
でも私が学生時代を過ごした、エジンバラはそこそこ都会だったのにも関わらず、
とても安全で、深夜ディスコからひとりで歩いて帰宅しても全く怖い思いをしたことが
ありませんでした。
その後、社会人になって地方都市エジンバラとは比べ物にならないほどの大都会、
ロンドンに引っ越してからも、同じように危険を感じたことは一切なかったんです。
実際、アメリカなどに比べると犯罪発生率は格段に低いですし、
市内を2人1組で歩いてパトロール
しているお巡りさんは銃を装備していません。
スティック(むちのような棒)しか持ち合わせていないんですよ。
もちろん凶悪事件が発生すると、それなりに武装した部隊が出動しますが。
そんな、平和ボケしていたリサにある日、試練が舞い込んできます
ロンドンで働き始めて約一年が経ったころでした。
仕事も慣れてきて、VIPの手配なども1人で任され始め、公私ともに余裕が出てきた、そんなある日。
「Africa House」この一階にオフィスがありました。3年前子ども達と行ったときに通りかかってパチリ
その日は金曜日で、同じ部署の先輩(7つくらい年上の男性社員)と残業していました。
「あー、そろそろ腹も減ったし、帰るか。途中で飯でも食っていく?」と一緒に会社を出て、
地下鉄に乗り、Notting Hill Gate(映画、ノッティングヒルの恋人の舞台になった所)で途中下車します。
ノッティングヒルは、おしゃれなレストランや雑貨屋さんが立ち並んでいる素敵な町です。
アーティストもたくさん住んでいます。
駅から徒歩5分くらいのところにある、行きつけのイタリアン(コスパが高かった!)で
食事をしました。
金曜日の夜なので、適度にアルコールも入り、ご機嫌で先輩と別れ、それぞれ帰路についたのです。
わたしは、Notting Hill Gateから7駅西にある、終点駅 Ealing Broadwayから徒歩7、8分の
Florence Roadという閑静な住宅地に住んでいました。
すぐ近所にはショッピングモールや大きなスーパーもあって、とても便利だし、
比較的富裕層が多く住んでいる地域で、近くには日本人学校もありました。
ググってみたら、私が住んでいた「Elton Lodge」が売りに出されていました!!
室内も同じ!懐かしい~
いくらだろ??? 525,000ポンド!!! 約7千万円です!!
やっぱりロンドンの不動産は高いですね・・・
懐かしのElton Lodge この2LDKが7千万円
安心しきっていたのがいけなかったんですかね~。
多分スキだらけだったんでしょう。狙われてしまったようです。
駅を降り、The Mallというメインストリートに入ると、
パブから出てくる人でとても賑わっていました。
当時は23時までしかパブは営業できなかったので、
ちょうど23時を過ぎた頃だったんですよね。
人がたくさんいたので、余計気が緩んでいました。
パブから出てくる人を避けながら、Florence Roadへ右折。
ここで、急に人気がなくなり、静かな住宅地へ。
そうこうするうちに我がアパートが右手に見えてきました。
自宅のカギを取り出そうと、ショルダーバッグのファスナーに手をかけたその時、
突然背後からタッタッタと足音が聞こえてきました。驚いて振り向いた瞬間、何者かが私のバッグのストラップをガツンとつかんだのです。
見た目は10代後半くらいの黒人青年。細身でかなりの長身。上下スポーツウエアで、スニーカーをはいていたのを覚えています。
グイっとものすごい力で引っ張られた時、
よせばいいのに意地になって引っ張り返してしまった私。
逆に最初の何倍もの力で引きずられてしまいました。
ありったけの声を振り絞って「ギャー――――!!」と叫びながらしがみついていましたが、最終的に手を放すしかなく、
財布と鍵の入ったバッグを持っていかれてしまいました。
かなり引きずられ、右半身は顔から腕、足まで傷だらけ。スカートもボロボロでした。
呆然と道路にしゃがみこんでいた私に、近所の人が「大丈夫か?」と声を掛け、
夜遅い時間にも関わらず駆け寄ってきて
くれたのです。まさに救世主!
そのご夫婦はご自宅までボロボロの私を案内してくれ、
「落ち着くわよ」と温かい紅茶を出してくれました。
ほどなくして、警察が到着。事情を聴くのもそのお宅のリビングを貸してくださいました。
その間もずっと奥さまが背中をとんとんと優しくたたいて慰めてくれたり、声をかけてくれたり。
見ず知らずの外国人に、しかもこんな遅い時間に、本当に親切にしてくれて思い出すと今でも涙があふれてきます
しかし、犯人の特徴や、服装などを聞かれたあと、叱られましたね~
思わず抵抗してしまったじゃないですか。
相手が凶器を持ってなかったから怪我で済んだものの、
もし持っていたら命の危険があったよ、と。
確かにその通りでございます。反省、反省。。。
さて、そこからがまた大変。
家のカギがありません。自宅はすぐそこなのに、入れないのです。
さあ、困ったぞ。
当時はスマホもないアナログ時代。
ところが、このアナログ時代が私を救ってくれました。
会社の上司や先輩、同僚の電話番号を暗記していたんですよ!
で、ついさっきまで一緒に食事していた先輩が一番近所に住んでいたので、そのご夫婦に電話をお借りして
連絡することにしました。
無事連絡がつき、その夜は先輩のリビングで寝かせてもらうことに。
先輩のアパートまでの移動は、そりゃもちろんパトカーですよ!!
人生初パトカー!!しかもメトロポリタンポリスのパトカーですよ~
ピンポンして、ドアを開けた時の先輩の驚いた顔、忘れられません(笑)
玄関口に2人の屈強なポリスオフィサーとボロボロの私が立っているんですから!
さっきまで普通に食事してたんですもん、そりゃ驚くのも無理ないですよね。
眠れぬ夜をリビングで過ごした翌日、理由を聞かされずお昼に連れ出され、
何故かまたまたノッティングヒルへ。
インド料理のレストランに着いたら、会社の人たちがたくさん集まっていました。
サプライズで「リサを励ます会」を開くからと、会社のみんなに声を掛けてくれたようなんです。
週末にも関わらず、お偉いさん方もいて、カンパもしてもらって(!)美味しいカレーもごちそうになって、またまた感激。
この半日の間に人の優しさにたくさん触れることができました
さて、その後うちに入れないリサはどうしたかというと・・・
土曜日/日曜日:女性の同僚の家に移動して泊めてもらう
月曜日:総務のデニスが業者を呼んで、鍵を交換してくれた。やっとうちに入ることが出来ました~!めでたし、めでたし
それまでは、これが人生最大のピンチだと思っていたのですが、
うーーーん、そうではなかったようです。
もっともっと大変な事がその更に一年後起こります。
その話は、また次回
今日もお付き合いいただき、ありがとうございました!!
皆さんも気を付けてくださいね~
Please take care of yourselves